iPS細胞って?
先日ニュースで、
「iPS細胞を使ってがん細胞に攻撃する力を保ったまま
拒絶反応をおさえる『T細胞』の作製に成功した」
という記事を目にしました。
いま、がん治療の新しい方法として、T細胞を移植する「免疫療法」というものがあるのですが、
他の人のT細胞をがん患者さんに移植する際には免疫拒絶反応をおさえる必要があります。
それをiPS細胞にゲノム編集をほどこしてT細胞に分化することによって
免疫拒絶反応をおさえつつ、がん細胞を攻撃する形のT細胞を作ることに成功した、
というものです。
「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」というと、京都大学の山中伸弥教授が
2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞したときのことを思い出します。
あれから約9年。
最近では「iPS細胞を利用した〇〇」というニュースを目にすることが増えたように思います。
「iPS細胞」は万能細胞ともよばれていて、
いろいろな臓器、組織を再生することができる可能性があると言われています。
再生医療以外にも「新薬の開発」「病気の原因を調べる」といったことにも応用できるそうです。
画期的な薬や治療法がどんどん開発されるといいですね。